何を検証した第III相試験か
JCOG1403は、臨床病期0a~III期の上部尿路(腎盂・尿管)がんを対象に、腎尿管全摘除術後の経過観察と、術後24時間以内の単回ピラルビシン膀胱内注入を比較したランダム化比較第III相試験です。
352人が登録
国立がん研究センターの公表では、2016年10月から2020年7月までに352人が登録され、国内44施設で実施されました。主要評価項目は無再発生存期間です。
膀注群で無再発生存期間の延長を確認
公表資料では、ピラルビシン膀注群で無再発生存期間の延長が示されたとされています。上部尿路がんでは術後に膀胱内再発が問題になるため、術後早期の単回治療を検証した臨床的に重要な研究です。
すべての患者に一律に適用する話ではない
第III相試験で有効性が示されたことと、個々の患者にその治療が適切かどうかは別の判断です。病期、病理所見、術後経過、合併症などを含め、実際の治療方針は泌尿器がんの専門医と確認する必要があります。
重要:本記事は第III相試験の公表内容を整理したもので、個別患者への治療推奨ではありません。