SMART HEALTH / RANDOMIZED TRIAL

ウェアラブル+食事介入で認知機能スコアに0.58点差

東京大学などが355人で実施したINSPIOR試験。認知症治療の証明ではなく、地域高齢者の行動変容と予防支援の研究です。

試験デザイン

65~92歳でフレイルリスクのある地域在住高齢者355人を、6か月間の介入群178人と評価のみの対照群177人に無作為化しました。介入はFitbitによる運動・睡眠の自動通知、食事記録、たんぱく質補給食品の組み合わせです。

結果

主要評価のMoCAは、ITT解析で介入群が対照群より調整平均0.58点高く、95%信頼区間0.03~1.13、p=0.039でした。歩数は平均696歩、運動時間6.6分、睡眠11.6分多くなり、食事記録を順守した参加者ではたんぱく質摂取量が平均7.97g増加しました。

どう読むか

無作為化試験で行動変容とスクリーニングスコアの改善を示した点は重要です。一方、単施設・非盲検で、介入は複数要素の組み合わせです。MoCA 0.58点の差が認知症発症や要介護を減らすか、どの要素が効いたかは分かりません。

研究段階:認知症の治療薬や診断法ではありません。長期効果と費用対効果の検証が必要です。

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